問い合わせメールは、「中古車買って7年が過ぎ、そろそろ色んな所から異音がするようになってきて、ちょっと不安になってきました。今は離婚して働き始め1年しか経過しておらず、毎月の支払いはできるだけ安く済ませたいんです。ローン審査が通ればすぐにでも乗り換えたいので相談に乗って欲しい。」という主旨でした。
はじめに
電話のあと、1週間おいて来店され、お話を聞くことにした。
職業は病院関係の仕事で、年収見込が300万円未満、住まいは離婚後は実家に帰って暮らしているとのこと。
この状況では審査に通るには万全ではないかなと判断し、「一緒に住まわれるご両親に所得はありますか」と尋ねたところ年金と合わせて世帯合算所得で一定額を超えたのでローン申し込みを行った。その結果、審査は問題なく通り新車を購入することが出来ました。
私達は、相談を受ける中でローンが通りやすいようにアドバイスを行っていますが、アドバイスではどうしようもできない無理な場合もあり、事前に御本人が知っておく知識としてお届けすることにしました。
マイカーローン審査に落ちる理由の代表的な事例
マイカーローンの審査に落ちるまたは保留の理由として、主な理由を挙げるとしたら以下のとおりです。
- 返済負担率を超えてしまっている。
- 過去に金融事故を起こしている。
- その人自身の信用度が基準を満たしていない。
- カードなどの遅延が多々ある。
- 完済時年齢が75歳を超える。
【返済負担率を超えてしまっている】
これは自分自身の年収に対して、現在の借入れ合計額が一定の上限を超えてしまっている場合は当然厳しくなります。ですが、上限を超えていないのにもかかわらず借りられないケースがあります。それはリフォームや教育などの金額が大きなローンを借りているケースです。
返済負担はマイカーローンのみだけでなく家やリフォーム、教育などのローンも含まれますので注意が必要です。
もし可能であれば一部のローンであれば現金で返してしまうか、一時的に親に借りるなど対策をする必要があるでしょう。
【過去に金融事故を起こしている】
過去に金融事故を起こしているかどうかは、その人の信用情報をみればわかります。信用情報とは、個人のローンやクレジットカードの利用履歴、借入額、返済状況などの記録のことです。私たちの信用情報は、信用情報機関という団体で管理されており、信用情報機関に加盟しているローン会社は、必要に応じて信用情報を確認することができるのです。
※参考)金融事故の種類 内容
◎長期延滞
ローン(種類問わず)・クレジットカード・携帯機種代金の割賦払い・奨学金などの支払いを2~3ヵ月以上延滞した
◎債務整理
債務整理(借金を整理して減らす手続き)を行った
例)任意整理、破産など
◎代位弁済
保証会社が支払いを肩代わりした
◎強制解約
支払いの長期延滞などを理由に、金融業者(銀行・消費者金融・クレジットカード会社・携帯電話会社等)から契約を打ち切られた
過去に金融事故を起こしている人は、高確率で審査に落ちます。
【その人自身の信用度が基準を満たしていない】
その人自身がマイカーローンを借りるための条件に満たしていない場合です。転職したばかりだったり、雇用形態など、ローン会社にとって支払っていけるかどうか信用がないと貸してはくれません。あとは、借り入れする時の年齢もネックになることもあります。
【カードなどの遅延が多々ある】
ほかの債務においての返済情報も審査に左右してきます。遅延情報などが残っていると信用度は下がってしまうため、マイカーローンを借りることは難しくなります。
【完済時年齢が75歳を超える】
マイカーローン完済時の年齢が75歳を超える場合は、ローン返済期間を短縮する必要があります。ただし返済負担率が上がるために信用度は下がってしまうため、借り入れ信用限度額を下げることになりますので、当初のマイカーローン額を借りることは難しくなります。
審査のためにしておきたいことと、してはいけないこと
【しておきたいこと 】
他ローンの残債を可能な限り少なくする
利用しないキャッシング・カードローンの解約
勤続年数をチェックする
前年度年収をチェックする
返済計画を立てる
【してはいけないこと】
嘘を記載する
同時に3社以上のマイカーローンを申込する
他社ローンなどの延滞
申込直前に転職する
マイカーローン審査Q&A
マイカーローン審査に関するよくある質問をピックアップしました。マイカーローン審査とクルマ選びをスムーズに行うためにもチェックしておきましょう。
外国人でもマイカーローンは組める?
今までは永住権を持っていないと借りられないところが多くありましたが、近年では5年以上の在留資格カードを持っていれば国籍を問わないローン会社も増えてきています。
審査に通りやすいマイカーローン会社はありますか?
その人が何を理由に審査に引っかかってしまうかは異なりますが、大手銀行系列や流通業大手系列など、「こっちでは通らなかったけど、ここでは通る」などはあります。心配なら複数のマイカーローン会社に審査を受けるのがいいでしょう。
自営業者はマイカーローンが通りにくいですか?
自営業者は収入が安定しない分、年収の限度額目一杯まで借りにくいです。毎月の返済額を減らす、マイカーローン期間を10年にするなど検討する必要も人によっては出てきます。
住宅やリフォームなど、ほかのローンを返済していると不利になりますか?
結論から言うと不利になります。住宅やリフォーム、教育ローンなどある場合、返済負担率はマイカーローンだけでなく、ほかのローンも含めて審査されるので、希望額を増やしたい場合は他のローンを早期繰り上げ返済など現金で返すなどしなければいけません。
クレジットカードがたくさんあると審査に響きますか?
最近ではポイントがつくクレジットカードがあるため、たくさん保有している人もいるでしょう。ただしキャッシング付きなどにしていると、キャッシング枠そのものが使用せずとも借金しているとみられる可能性もあります。
クレジットカードの延滞は1回でもアウトなの?
クレジットカードの延滞した記録は5年間は残るといわれています。支払い忘れて少し過ぎてしまったとかなら、そこまで響かないかもしれませんが、長期に渡って支払っていないと延滞として記録されてしまいます。
家族が金融事故を起こすと自分にも影響しますか?
家族の金融事故が審査に悪影響を及ぼすこともあります。同居家族の信用情報に金融事故の記録がある場合は、契約できないか、審査に重大な影響を及ぼす場合が多いということです。
まとめ マイカーローンを申し込む前に自分の信用情報を確認する方法
本人が信用情報機関に開示請求すれば、自分の信用情報を確認することができます。
現在、日本には3つの信用情報機関がありますので、それぞれの情報をまとめてみました。
機関名
信用情報の確認方法
費用
信用情報の確認方法についての問い合わせ先
株式会社シー・アイ・シー(CIC)
インターネット(パソコン、スマートフォン)
郵送もしくは窓口 500~1,000円(窓口以外1,000円)
http://www.cic.co.jp/mydata/index.html
株式会社日本信用情報機構(JICC)
郵送もしくは窓口 500~1,000円 (窓口以外1,000円)
http://www.jicc.co.jp/kaiji/index.html
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
郵送もしくは窓口 1,000円
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/
自分の信用情報に不安があるなら、実際に開示請求して確認してみましょう。
お問い合わせはフリーダイアル 0120-810-589
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